お尻はインナードライ(内側乾燥)
「乾燥肌」とは肌の保湿機能がうまく働かず、角質層から水分量が減ってしまい、肌の表面がカサカサしたりつっぱったりする肌のこと。ドライスキンとも呼ばれています。
乾燥とは遠いイメージのお尻の肌。ですが、お手入れ不足なお尻の肌はとても乾燥しやすいパーツなんです!またお尻の場合、表面では分からずインナードライ(内側乾燥)の特徴があります。
乾燥尻に要注意!乾燥が悪化する原因は?
健康な肌の場合、角質層に約30%の水分をキープしているのですが、何らかの原因で保湿システムがうまく機能しなくなると、水分不足の状態になり、「乾燥肌」に傾いてしまいます。空気中の湿度が低くなると、角質層が影響を受けて、肌内部の水分量が減ってしまいます。
さらに皮脂やセラミドなど、角質と角質の間をつなぐ「角質細胞間脂質」は、年齢とともに量が減ってしまい、角質層にすきまができて、水分が蒸発しやすくなることも乾燥肌の原因として挙げられています。
空気の乾燥と加齢以外の原因
- 洗いすぎ
- 紫外線、日焼け
- 保湿ケア不足
- 食生活(栄養の偏り)
- 洗浄力の強いボディソープ
などが乾燥肌の原因になるといわれています。日本人は表皮が薄く、乾燥しやすいというデータもあるそうです!
これ以上、乾燥を進めないために「正しい保湿ケア」を行うことが大切ですね♪
お尻ニキビの原因にも!乾燥肌が招く肌トラブル5つ
乾燥が招く肌トラブル5つ
1.ニキビ(お尻ニキビ)
肌が乾燥すると、肌表面の潤いが不足して「バリア機能」が低下してしまいます。バリア機能が低下すると、肌は状態を回復させようとして「皮脂」を過剰に分泌させます。
さかんに分泌された皮脂が毛穴に入り込み、炎症を起こして「お尻ニキビ」の原因に!カサつくと逆に皮脂が分泌されて、ニキビが増えてしまいます。
2.ニキビ痕、シミ、黒ずみ
肌のバリア機能が失われると外部からのダメージを受けやすい状態になります。特に紫外線ダメージを受けやすく、目に見えないくらい小さな傷がつきやすい状態に……。
それが原因になり、炎症を起こしニキビ痕や黒ずみ、シミなどの色素沈着を引き起こすことも!
3.くすみ
乾燥により肌の水分量が低下すると肌のハリや透明感が失われます。肌がくすんだような印象になり、トーンが暗くなって不健康なイメージになることも!
曇りガラスのようなくすみが目立つ肌になってしまいます。乾燥により透明感が失われたくすみ肌になることもあるのです。
4.敏感肌
肌の水分や皮脂が不足すると角質の一部がはがれて、バリア機能も低下した状態に。その結果、刺激に敏感な状態に陥ることもあります。
ちょっとした刺激で赤くなったり、かゆみを感じたり、環境の変化に反応する敏感肌になり、ニキビができやすくなります。
5.シワやたるみ
角質層の水分量が減ってしまうと、皮膚がハリを失って、柔らかさが失われる原因にもなります。バリア機能が低下するだけではなく、乾燥によるシワやたるみができやすくなることも!
肌の柔軟性が失われるため、顔の表情や体の動きによってシワが刻まれることもあるのです!初期の段階で保湿をすればもとに戻りますが、ケアをおこたると消えないシワやたるみになるので、注意ですね!
……肌の乾燥はこんなトラブルを引き起こす原因になります。乾燥するとなんとなく肌に悪い、と思っていた方も多いはずですがお尻ニキビや黒ずみの原因にもつながるなんて、驚きですよね!
お尻ニキビや黒ずみを悪化させないように、乾燥対策で潤いを強化していきましょう♪
まずは「正しい保湿のお手入れ」をチェック♪
お尻の乾燥対策に必要なこと、それは「保湿のお手入れ」です。
お尻は乾燥しやすいパーツのため、保湿効果の高いスキンケアで保湿を行うことが基本になります。では、ここでお尻の保湿ケアについて見直しをしてみましょう♪
保湿のお手入れは「保湿成分」を補うこと!
保湿ケアをしているのに、肌の乾燥が改善しない……。そんなお悩みを抱えている方は「勘違い保湿ケア」をしている可能性もあります。
保湿とはただスキンケアでお手入れをするだけではなく、「保湿成分」を肌に入れて、油性成分で閉じ込めることです。保湿ケアに必要な成分をお尻の肌にとりいれることが重要なポイントになります♪
水分を保持するセラミドに注目!
角質と角質の間を埋める「細胞間脂質」の代表といえばそう、セラミドです!セラミドは角質内の細胞と細胞の隙間をうめて、水分をはさみこんでキープする特性があります。
セラミドが十分にお尻の肌の中にあれば、角層がめくれあがったりせずに、潤いのある肌を保つことができます。セラミドは年齢とともに減ってしまうので、化粧品で補うことが必要です。
ヒアルロン酸で水分を蓄える!
角層内の潤いを保つヒアルロン酸は、角層の水分を蓄える働きがあります。ヒアルロン酸が十分にあると、外的ダメージに強い角質細胞になり、お尻の肌そのものの水分を生み出す力もアップします!
ですがヒアルロン酸は洗顔や体を洗う際に流出したり、加齢や睡眠不足で減りやすいという弱点があるのです。日々減っていくヒアルロン酸を肌にキープするためには、化粧品でヒアルロン酸を補うことも必要です!
またヒアルロン酸のなかでも、浸透力の高い「超・低分子ヒアルロン酸」は、通常の300分の1にサイズダウンしており、分厚いお尻の角層まで浸透して肌表面でも長時間、潤いを閉じ込める効果が。そのため、お尻の保湿ケアに向いています!
保湿成分を補うことが乾燥肌を改善する鍵に!
乾燥が気になる季節には、このような「保湿成分」を補うケアが欠かせません。
ただ化粧水やクリームをつけているだけ、では保湿ケアは不十分です。保湿成分を補ってはじめて保湿ケアができると覚えておきましょう♪お尻の乾燥肌を防ぐために、しっかりと保湿ケアを!
カサつきが悪化しているときは通常の倍量を塗布してみたり、外出先でも塗り直しをしてこまめな保湿を心がけましょう!
おわりに
いかがでしたでしょうか?
乾燥がなんとなく肌に悪い、ということは分かっていてもお尻ニキビ、黒ずみの原因につながることは意識していなかったという方も少なくないはずです。
セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分をしっかり肌に与えて、乾燥に負けない美肌・美尻を目指していきたいですね!