まずは、ニキビのメカニズムをおさらいしましょう!
ニキビは皮脂分泌が盛んな思春期だけではなく、大人になってもできるものです。
では、ニキビはどのようにできるのでしょうか?
正常な毛穴は、皮脂の通り道があるため肌表面に、毛穴から皮脂が排出されて「皮脂膜」となり肌を守る働きをしています。
ニキビができるのは「毛穴」がふさがってしまうためです。
毛穴をふさぐように角質がたまると本来、肌表面に出ていくはずの皮脂が毛穴の中に詰まります。
そして毛穴の中でニキビ菌が過剰に繁殖して、ニキビができてしまうのです。
ニキビ菌は誰もがもっている常在菌のひとつです。角質がたまる、過剰な皮脂分泌、ニキビ菌の3つがそろうと、「ニキビ」ができてしまいます。
思春期ニキビと大人ニキビ、違いはなに?
皮脂量が増えることによりできる思春期ニキビと違い、大人のニキビは皮脂の代謝が低下することでおこります。
年齢とともに皮脂量は減っていくものですが、年齢を重ねると脂質を代謝する能力もダウンしていくので、皮脂が溜まりやすくなって、ニキビができやすくなるのです。
大人ニキビは治りにくく、ニキビ痕になりやすい……というデメリットもあります。
お尻ニキビができてしまう大人ならではの原因5つ
大人になってからできるお尻ニキビは治りにくく、ニキビ痕や黒ずみになりやすい。そんな特徴があります。
ニキビを寄せ付けないためには、原因を知って避けることも大切ですよね。ここで、お尻ニキビができる原因も知っておきましょう!
大人だからこそ注意?お尻ニキビができる原因5つ
1.ストレス
ストレスを受けると、男性ホルモンの一種である「アンドロゲン」が大量に分泌されます。
このアンドロゲンが大量に分泌されると、皮脂の分泌もうながされ過剰な皮脂分泌につながります。その結果、皮脂が毛穴につまりニキビの原因になるのです。
ストレスは日々、溜めないように意識することも大切ですね。
2.乾燥
私たちの皮膚にはセンサー機能があり、皮脂が足りないと、それを感知して「皮脂を分泌させよ!」と命令を下して、皮脂分泌を促す機能があります。
乾燥すると「皮脂不足」を察知して、過剰に皮脂が分泌され、結果として毛穴を防ぎ、ニキビを引き起こす原因に……。
乾燥しているのに、肌がベタつくタイプの方は、この機能が原因だといわれています。ニキビを改善するためには保湿対策も欠かせません。
3.洗いすぎ
体を洗う際に、皮脂を取りすぎてしまうと乾燥と同じく、「皮脂を分泌せよ!」と察知して、過剰な皮脂分泌をうながしてしまいます。
必要以上に皮脂を取って洗うケアは避けましょう。皮脂をとりすぎるボディソープ、洗顔料などのケア用品にも注意してくださいね。
4.食生活の乱れ
香辛料、カフェインなどの刺激物、白砂糖、チョコレートといった甘いものにも注意!これらの食材には、肌の皮脂分泌をうながす効果があります。
これらの食品をとりすぎるとニキビができやすい肌質になるので注意しましょう!
食事よりおやつが好き、カフェインの摂り過ぎなど心当たりがある人は見直しを!
バランスの良い食生活がお尻ニキビを寄せ付けない秘訣です♪
5.ビタミンB類が不足している
ビタミンB2、B6などのビタミンB群には、脂質の代謝をうながして皮脂をコントロールする働きがあります。
これらが不足すると、皮脂の過剰分泌などにつながり毛穴が詰まりやすく、ニキビの原因になります。
食事では「ビタミンB」を意識してとるようにしましょう♪ビタミンBは水溶性なのでサプリメントで1日3回とこまめに摂取するのがオススメです。
白・黒・赤・黄色……自分のニキビの状態は?
ニキビとひと言でいっても、大きく3つの状態に分かれています。種類や状態によって、すべきケアも異なりますので、まずは「自分のニキビがどんな状態なのか」を知ることが大切です♪
【自分のニキビ状態をチェックしましょう!】白ニキビ・黒ニキビ
毛穴がふさがって、皮脂が詰まったニキビの初期段階「白・黒ニキビ」。
毛穴をふさぐように角質が溜まると、皮脂が毛穴の中に詰まってニキビ菌が繁殖します。肌表面がブツブツとして、白いポツポツができるのが「白ニキビ」です。
白ニキビは毛穴の中で炎症を起こしているわけではないので痛みなどはありません。
白ニキビに汚れが混ざったり、皮脂が酸化してしまうと、「黒ニキビ」になります。黒ニキビも炎症ではないので、痛みなどはありません。
どちらも初期段階のうちに、早めにケアすることが大切です。
赤ニキビ
炎症が起こると、毛穴の周りが赤く腫れあがって「赤ニキビ」になってしまいます。
毛穴の中で繁殖したニキビ菌が炎症を起こすと、痛みをともなう「赤ニキビ」に。体の免疫反応で、毛穴の中やまわりに白血球が集まって、ニキビ菌と闘っている状態なのです。
赤ニキビを無理やりつぶしたり、こすったりすると炎症が広がって治ったあとも「ニキビ痕」になる可能性が高くなります!
赤ニキビができたときは、触らずに悪化を防ぐことが大事です。
黄ニキビ
黄色ニキビは炎症と闘った白血球の残骸です。ニキビ菌と闘った白血球の残骸は、黄色く変色したうみのようになります。これが黄ニキビです。
ニキビは皮膚の表面「表皮」の皮脂膜の上にできるものですが、炎症が進むと、うみを持った黄ニキビになってしまいます。
炎症が強い黄ニキビは、毛穴の壁を壊して、真皮まで凹んだクレーター上のニキビ痕を残してしまいます。悪化しすぎないように、毎日のケアで肌を清潔に保ちましょう!
ニキビ状態に合わせたお手入れで美尻づくりを!
白・黒・赤・黄色……ご自身の今のニキビ状態はわかりましたか?
次に、ニキビの状態に合わせたお手入れのポイントをチェックしていきましょう♪
白ニキビのケア
白ニキビができてしまったら、ニキビ菌を増やさないように肌を清潔に保つことが一番です。
洗顔料やボディソープは、ゴマージュなど角質を穏やかに取り除く作用があるものがオススメです。毛穴に溜まった角質を優しく取り除き、毛穴をすっきり綺麗にしてくれます♪
乾燥が気になる方は、ニキビができた部分だけ泡をのせてやさしくなじませた後、キレイに洗い流しましょう。
黒ニキビのケア
黒ニキビは基本的には白ニキビと同じく、ケアで清潔を保つことが大切です。ただ皮脂が酸化しているので、抗酸化作用の高い「ビタミンC」入り化粧品をプラスすると効果的です。
ビタミンCは皮脂分泌作用おさえて、毛穴を引き締める効果があるといわれています。美白効果や色素沈着改善、ニキビ痕のケアにも最適です。
ビタミンCを意識して食べ物で補うことも大切です。 果実、緑黄色野菜、イモ類、柿、かぼちゃなど……秋が旬の野菜やフルーツにもビタミンCが多く含まれています。
赤ニキビのケア
赤ニキビは炎症を起こしている状態なので、肌への刺激を極力控えることが必須です♪
ニキビを悪化させないように、過剰なケアなどは避けて、最上級の丁寧で優しいケアを心がけてくださいね。
また、ニキビ菌は空気を嫌うため赤ニキビができているときは、空気に肌が触れる状態をつくると治りが早くなるといわれています。
顔のニキビの場合は、メイクをお休みしましょう。赤ニキビの炎症がひどく痛みを伴う場合は、皮膚科医へ相談をするのも一案です。
黄ニキビのケア
黄ニキビができている間は、赤ニキビと同じく「清潔にして刺激を与えない」ケアが最優先です。うみがでてきたら、ニキビ痕を残さないようにケアを始めましょう!
色素沈着によるニキビ痕には「美白ケア」を取り入れて。ニキビ痕にはゴマージュや、レチノール入りの化粧品などで少しずつ改善していきましょう♪
クレーター上の深いニキビ痕は残念ながらスキンケアで治すのは難しいもの……。
自己判断のお手入れで悪化させないためには、皮膚科医を受診して力を借りるのが得策です。
おわりに
「ニキビ」と一言に言ってもその種類や原因によってケアの方法が変わってくるもの。
しっかり症状を見極めて、ニキビの状態に合わせたお手入れができるように心掛けましょう♪